先日2018年3月1日に行われた、ロサンゼルス・レイカーズ対マイアミ・ヒート戦。先月キャバリアーズから移籍したアイザイア・トーマスは、この試合で29得点の高得点を記録し、131対113の勝利に貢献した。フィールドゴール成功率は20本中11本、3ポイントは11本中6本。ボストン・セルティックスをカンファレンスファイナルまで導いた、昨シーズンを彷彿とさせる活躍を見せている。キャリア7年目にして、ロサンゼルスの地で新たなキャリアを築き始めた。
激動の2017年 結果を残せなかったキャバリアーズでのプレー
怪我の影響もあり、キャバリアーズ在籍時のアイザイア・トーマスは、ほとんどプレーができない状況にあった。2016−17年レギュラーシーズンで、股関節を痛めたためだ。それでも、その後プレイオフでボストンのエースとしてプレーし続けたが、プレイオフ開幕戦前日に最愛の妹が交通事故で他界してしまうという不幸にも見舞われた。
プレイオフ2回戦のワシントン・ウィザーズ戦では、第1クオーターで前歯が折れてしまうハプニングがありながらもプレーを続け、33得点9アシストでチームを勝利に導いた。しかしその後の東カンファレンスファイナル、クリーブランド・キャバリアーズ戦で、ケビン・ラブとの接触により再び股関節を痛めてしまう。
シーズン平均28.9得点を記録し、最優秀選手候補にまで上り詰め、東カンファレンス決勝までボストンを導いた彼に、さらなる困難が降りかかる。怪我や不幸に見舞われながらも、セルティックス魂を見せつけた彼だったが、球団はカイリー・アービングとのトレードを決断。その後は怪我により7ヶ月間プレーすることができず、キャバリアーズでは本領を発揮するまえに、2018年2月、ロサンゼルス・レイカーズへとトレードされた。
スコアラーとして輝きを取り戻す
アイザイア・トーマスのロサンゼルス・レイカーズでのデビュー戦は、22得点、フィールドゴール成功率58%と高いスタッツを記録している。直近の4試合での平均得点は19ポイント。長い休養期間を経た彼には、試合勘を取り戻すことが必要だが、いまのレイカーズはまさにぴったりだろう。怪我の影響やキャバリアーズで結果を残せなかったこともあり、彼の市場価値は一時急降下したものの、いまのレイカーズでのプレーならば再び急上昇する可能性がある。
ロサンゼルス・レイカーズは、2018年夏にフリーエージェントとなるスタープレーヤーを獲得するために、十分なキャップスペースを用意している。ロサンゼルスへの移籍希望を持っていると報道されたポール・ジョージや、ロサンゼルスにビジネスの拠点があるレブロン・ジェームズなど、ビッグネームのレイカーズ入りの噂は絶え無い。しかしもし大型トレードが空振りに終わったとしても、アイザイア・トーマスとの再契約をするという選択肢が残っている。
ボストン・セルティックスで見せた、センセーショナルなプレーをロサンゼルスでも再現することができるか、時折目立ったターンオーバーを修正できるかも、今後のアイザイア・トーマスのプレーの見どころだ。
2018年3月1日 ロサンゼルス・レイカーズ対マイアミ・ヒート アイザイア・トーマス ハイライト
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